第188話そんなに残酷でいなくちゃいけないの?

「彼女は、俺の権力と地位が目当てで好意を寄せているだけだ」

「もしこのエルドリアに俺以上の権力を持つ者が現れれば、デイジーはためらうことなく俺を捨てるだろう」

デイジーは常に彼に首ったけであるかのように装っていたが、ジェームズにはそれがはっきりと見えていた。

しかし、当事者であるジェームズだけは知っていた。デイジーが彼と同じくらい冷酷であり、自身の利益しか眼中にないということを。

シャーロットもそのことには疑いを持っていなかった。

かつてジェームズと結婚していた頃、彼女は何度もデイジーと顔を合わせていた。

ジェームズのいないところで、デイジーは好んで彼女を挑発した。不運なことに、当...

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